Nigel Cabourn (ナイジェルケーボン)ミリタリーPコート
1950年代に英国の湾岸警備隊(COST GARD)が運用していたビンテージウェアがベースとなっています。
PEA COATの名前の由来は
PEA = 錨の爪
PIJ = 厚手の起毛素材
など諸説があります。
風の吹き付ける方向によって、左右どちらでも合わせられる前身ごろ。
ファスナーや金属ではなく腐食しない素材のボタン。
雨風をシャットアウトする為の大きな襟。
保温性の高いメルトン素材。
伝統的なPコートのスタイルです。
袖口、襟など擦り切れやすい部分には補強の為頑強なレザーをセット。
ポケットの両端に三角形のレザーパーツが施されているのも同様です。
両腰のフラップ付きポケットは、装備品などを収納する為のもので、フラップは脱落防止の為です。
上部のポケットは、収納ではなくハンドウォーマーとしての機能が優先するように考えられています。
人の体の中心、最も体温が高い部分に位置するように計算され配置されています。
また、画像では分かりにくいですが、袖口にはウールのリブがセットされ、体温の流出を防ぐと共に、作業の際に袖口を固定する役割を兼ね備えています。
このリブは腕側が緩め、手首側がきつめという2種類の異なった編地によって作られています。
非常に手間のかかる行程ですが、こうした構造のリブは手首に余計なテンションをかけずに、確実にホールドする優れた機能性を生み出しています。
何年・何十年という着用を前提とした、ビンテージウェアのデザインディティールを正確に再現した正真正銘のPコートです。